STATIC製品テストー白馬大雪渓編
とうとう環境に配慮したアウトドアウエア「STATIC」ブランドのWEBページが出来上がりました。
もっともっと載せたい情報がありましたが、ページが限りなく長くなってしまうので、どうしてもお伝えしたいことにとどめました。
ブランドページで語れなかったひとつとして、製品テストの様子(カタログにはありますが)を
こちらでご紹介させてください。
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製品化において、実際のフィールドでのテストは欠かせない。
STATICは、環境性に優れているべきだが、あくまでアウトドアブランドとしての実用性は備えていなければならないからだ。
数あるテストの中で思い出すのは、初夏の白馬大雪渓の往復。
まだ梅雨明け前。前日まで北陸のアウトドア専門店に営業回りをして、白馬に入ったのは夜。
八方尾根の駐車場で車中泊をした。
翌日の午前はPOW JAPANと打合せ。その日は、梅雨の合間で運よく好天。
町からは白馬山頂を拝むことが出来、翌日も何とか午前中は天気が持ちそうだった。そこで、打合せ終了後に慌てて食料を買いだして昼からの入山となった。
猿倉の駐車場でパッキング。テスト泊用のシングルウォールテントとギアや食料、読みかけのハードカバーをザックに詰め込む。
一人の山行には本が欠かせない!万が一忘れると途方に暮れる。
商品テストとはいえ、スピード重視のプッシュ山行だ。
せっかく一人なのだからゆっくり行けばいいのに。性だから仕方ない。苦しい程、冴えるというか燃えるというか。その方がテストには良いはずということにして、林道を走る。
猿倉の駐車場から白馬山頂まで、ウールのベースレイヤー”ALL ELEVATION SHIRT”の上に
メッシュ状の軽量フリース”ADRIFT CREW”(秋冬に発売予定)を重ね着。
喘ぎながら登る中、2枚のレイヤリングのみだが、雪渓から湧き出る冷気は心地よい程度で、適度に保温性を感じる。
ザックを背負った背中は汗で濡れるが、このウールのベースレイヤーには
「ポリプロピレン」が混紡されているため、
ベタつきもなく不快感はない。そして、メッシュ状のフリース内に熱がこもらないため
必要以上の発汗はなく、オーバーヒートもない。
流石に、稜線の風では体が冷えるためウインドシェル“APOSTLE”を羽織ると、
一気にこのADRIFTが保温性を発揮。
行動時に一度も着脱せず、アクティブフリースとしての機能を確認できた。
“APOSTLE”はフード調整やパーツの確認。
パーツは柔らかい樹脂を採用したことで、身体への当たりがゴロゴロし過ぎず、選択が間違っていなかったとホッとする。
驚いたことに、テン場は自分以外の宿泊者はなく、その端に一張の赤いテント
[CRUX | X1 STRIKE]が寂しく咲いた。
結局、最後までテン場独占。
今まで25年程のテント泊山行で初めてのゴージャス?な経験。
夜と朝はダウンを追加で着たが、ウールとフリースのレイヤリングは結局そのまま。下山は折角なので、白馬尻からは走る。ザックの揺れがフリースをガツガツ擦るが、耐久性は素晴らしく、ピリングなど問題なく駐車場に着いた。
課題となる改良点は早速フィードバックしようと考えながら、何より3アイテム
〇 ウールのベースレイヤー ALL ELEVATION Long & Short Sleeve
〇 ウィンドシェル APOSTLE Mountain & Light HOODY
〇 メッシュ状のフリース ADRIFT Crew & Hoody
の組み合わせが優れていることを確認できたことに安堵する。ひとつ残念なのは、夜のウイスキーが足りずに早寝したことだ。今度はもう少し多めに持っていこう。
[ the writer ]STATICBLOOM
[ update ] 2020.6