[STATIC] 山でアグレッシブに使うパンツ
先日、我が家にできた鳥の巣
すでに鳥は巣立っていて
よくもまぁ綺麗なカタチに作るもんだなーとシゲシゲ眺めようと剪定を終えた紅葉からおろしたら
なんと!
プラスチックが混ざってました・・・
とりさんはもちろん本物ではなく、
株式会社トリのワークショップで塗り絵した小麦?粘土のスズメ。愛嬌があります。
それは置いておいて。
もはや鳥が家にしてしまうほど、プラスチックがあふれているのか。
とりあえず目立つ(光る)から持ってきてしまったのか。
いずれにしても、改めて身近に環境問題を感じるコトでした。
環境問題に対してアウトドア分野からアプローチできないかと始めたSTATICブランド。
今回は ”山でアグレッシブに使うパンツ” のご紹介です。
スイス ショーラー社
”山でアグレッシブに使う” パンツ。
つまり、登山、クライミング、沢登りにガシガシ使える3シーズンパンツだ。
時には、岩に対して膝やお尻を強く擦り付け、沢の滑り台を落ちる。
藪の攻撃にさらされたり、
突然のスリップで転ぶ。
そう、ガシガシは、僕らの山遊びのスタイルであり、時には勲章のようなもの。
でも、それでウェアが破れたりするのは悲しい。それを仕方ないと思って諦めるのも残念だ。モノを大切にという想いで、修理して使い続ける事は勿論としても、出来るだけ耐久性が高く、破れたりするトラブルがない方が良いに決まっている。
そこで、昔から高耐久性で評価の高いSchoeller社の生地を使う事にした。これまでの個人的経験からも、その耐久性には信頼感があったし、各ブランドもそこを評価して採用しているようだ。
STATICBLOOMで総代理店を務めるWestcombでもschoeller社の生地(DryskinとDynamicの2種)を採用。自分でも数多くの山行を、その1本で共にしてきている。5年ほどの使用期間で、沢で滑り台をやり過ぎ、お尻の1ヶ所にダメージが見られているものの生地のピリングはなく、破れもない。伸びてしまってとか型崩れもないというパーフェクトさ。
ホント、今となっては、履くたびに相棒に触れる気分だ。
海洋ゴミを再生
そのschoeller社。スイスに本社があり、早い段階から環境に配慮した生地を開発してきた歴史もある。ヨーロッパブランドらしく、ヨーロッパ各地の原料や糸のメーカーとの繋がりが深く、エコな生地開発の下地はしっかりしているようだ。今回の「海洋ゴミリサイクルナイロン」生地は、econyl®(エコナイル)という糸から作られている。このスペイン製のエコナイルは、世界中の海や海岸などから回収されたゴミ、カーペットゴミなどをナイロン糸に再生したもの。
そのうち30%は漁網だという。漁業で使う網は、強度を求められナイロン製が多いのだが、寿命が来るとそのまま海に捨てられるものが多く大きなゴミとなる。その漁網を洗い、ゴミや塩分や除去することろから再生のプロセスが始まる。
econyle website
再生のプロセスが100%エコで環境への負荷がゼロではないだろう。でも、ゴミを回収し、ゴミの排出を抑え、焼却によるCO2排出を抑え、新たな石油資源を使わないことのメリットは大きい。この再生ナイロンは、バージンナイロン(石油から直接生成されたナイロン)と比較しクオリティは同等。バージンナイロン製より再生時のCO2排出も抑えられるという事は、STATICのウィンドシェルAPOSTLEの企画時にも学んでいる。
僕らの環境への優先事項は「CO2排出を抑制する」事にある。
だから、再生糸というものを選ぶ事は、アパレル製品を買う時に一つの大前提であり、条件であるように思う。
この再生ナイロン生地を使った製品は
Forge Pants
Forge Shorts
としてリリースした。ベルトには同じ、econyl®(エコナイル)を採用したベルト、ジッパーはYKKのリサイクルナイロン製を採用するなど、パーツにもクオリティと同様にエコ性を追求している。
生地は表と裏の織りが違い、裏の糸が汗を吸いやすく、表の高密度織に汗を拡散しやすい構造となっている。また、撥水加工には非フッ素を施して、最も自然界に残留するといわれているフッ素を使わないようにしている。
履き心地としての
1)ストレッチ性と柔らかさ
2)膝の立体裁断
3)エコ性
4)そして物としての耐久性
このすべてをForgeは併せ持つ。
これから、幾つの山行をこのパンツと一緒にできるのか、苦楽を共にするのが楽しみだ。
日本発 環境配慮のアウトドアブランド「STATIC」Brand Site
STATIC Online Shop
引続き、Base layer、ウィンドシェル、フリースのラインナップも宜しくお願い致します。
Base Layer
RWS認証のウールを使ったALL Elevation(オールエレベーション)
Wind Shell
再生ナイロンを使用したAPOSTLE(アポストロ)
ロゴの上空を飛ぶ「こあほうどり」
こあほうどりは色とりどりのエサを好んでとる習性があり、犠牲となるのは親どりのみならずひなも消化できないプラスチックばかりが胃の中で増え悲しい結末を迎えます。
現行のSTATICの製品はまだ完璧とはいえません。
私たちの取り組みは始まったばかり。課題を解決するため、情報を開示し皆さんの協力を仰ぎながら進んでいきたいと考えています。
[ the writer ]STATICBLOOM
[ update ] 2021.5